第95回 洋ランの集い 月例会

9月10日 (日) らぶりぃにて

参加者4名(仙台1名、山形村山1名、寒河江2名)

  • 夏の天候不順、長雨で日照不足による株への影響について・・・藩株のクスバートが 400鉢死滅、7月末の午前中の高温でネットをしなかった油断で3日で葉がボロボロと落ちてしまい2号400鉢花付がダメになった。花が多くついていたのでがっかり、もうラン栽培をやめようかと思ったほどショックが大きく全て捨てました。
  • 軽部さん株のクスバートはみごとにきれいにとても良くできていて羨ましい~!やさしい光を長く当てると良い。これから寒くなると水やりの管理に気を付ける。2~3月には植え替えて腐った水苔や根を取る。
  • 藩さん株のリカステは今年の日照不足でバルブが太らない。新芽が出たら水をどんどんあげる。カトレアのトリアネイオカダはとても良く育った。デンドロノビルは植え替えをしないで根に根がからんで元気に育つ、夏は外で雨ざらしでよい。セロジネのスペシオーサは新芽が出たら水を多くして湿度が多いとよい。レギネは色が濃く花も多くて大きい、とても良く育った。他にプロメネア、シグマスタリックス、デンドロのヘコエンセとアユタエ板付けから水苔植えにしたら新芽がでてきた、プラシナム、カトレアビカラー、リングレーなどの観賞。
  • スリップスと貝殻虫対策について・・・アドマイヤーが良い、3月と9月に殺虫剤をやると少し減る。
  • 須藤さんビオラセアの栽培・・・冬の対策として保温マットなどで根を温めてみる。
  • 須藤さんの桃、高橋さんの刈屋梨、軽部さんの五目おこわとたくさんの差し入れをありがとうございました。とても美味しくいただきました。

蔵王の風 9月例会

  • 9月例会を前後して、今年の初秋の天候としては大変珍しく、3日連続の快晴に恵まれた。蔵王山麓は、頭を垂れた稲穂や、少し色付き始めた広葉樹で、ようやく秋到来の雰囲気を醸し出していた。それにしましても、今年の仙台地方の天候は、7月下旬までの梅雨に続いて、今まで経験した事の無い長雨や悪天候が続いた。35日間の曇天日数を始め、全てが記録的である。過去の東北地方を襲った大飢饉に匹敵するぐらいの悪天候となったが、農産物の品種改良やハウス栽培などの普及で、収穫は例年の水準に近い、とのことである。しかしその一方で、東北の観光地は少なからず影響を受けたようである。地元「仙台七夕祭り」は、雨防止付きの七夕飾りとなっていた。このような七夕祭りは、私の経験からは、初めてである。これからの秋の好天に期待したい。
  • ここ、遠刈田温泉の「こけし館」では、「ろくろ祭り」(こけし祭り)が開催されていて、たくさんのこけしファンで賑わっていた。もともと遠刈田こけしは、白石市の鎌先温泉弥治郎こけしと共に、伝統こけしが中心であり、その素朴な形容から、全国に知れ渡っている。当日は大変な混みようであった。
  • さて、例会は多くの持ち寄り株の観賞と、意見交換で始まった。最初の話題は、藩さん栽培のクスバートソニーの開花株400鉢が7月上旬、一気にダメになった事とのことである。その報告を聴いた私たち参加者は、一体全体何が起こったのか、と驚いたが、7月上旬の強光・高温の影響と、遮光対策が数日遅れてしまったとのことである。クスバートソニーは一瞬の気の緩みもダメなんですね。ああーっ、もったいない。続いて、C.ビオラセアの保温対策をどうするか、様々な創意工夫が出され、大変参考になった。高温性のカトレアは難しいですね。その他、15株の持ち寄り株の観賞と意見交換がなされた。最後に、夏場、外出しの下の雑草対策として、マルチングシートが有効であるとのアドバイスは、大変勉強になった。
  • 例会途中の休憩時間は、参加の皆さんからの差し入れを頂きながらの談笑もまた楽しい一時である。今回は、酒田の高橋さんからの「刈屋梨」と村山の須藤さんからの桃、寒河江の軽部さんご夫妻からのマイタケご飯と、秋の香りを頂きながらの例会となった。

蔵田

次回のお知らせ

★次回第九十六回 集い例会 10月15日(日)らぶりぃにて 午後1:00~